2024過去公演

2024春公演『空蝉』

作:堀越涼 (あやめ十八番)

脚色:学園座

演出:野口萌花


あらすじ


時は現代。舞台は幻の江戸、八百八町(はっぴゃくやちょう)


魚屋・新八(しんぱち)は、女房・お梶(おかじ)を亡くしてから自暴自棄となり、抜け殻のような生活を続けていた。或る日、腹を壊した新八は、友人であり当代随一の藪医者と悪名高い緒方 卵白(おがたらんぱく)の元を訪ねる。この時処方された頓服にあたって、生死の境を彷徨う新八。半死半生の内、三途の川で女房・お梶と思いがけぬ再会を果たした新八は、目を覚ますと、女房会いたさに、もっと頓服を寄越せと卵白に迫る。

この噂が瞬く間に広まり、江戸中で日帰りの地獄旅行が大流行。


新作落語に傾倒する落語家、七代目・大酩亭白菊(だいめいていしらぎく)は、このブームを一本の落語にしてしまおうと目論むが……。

『住めば極楽、地獄も住処。ホンに“あの世”は、メタバース。』